雀悟狼-j 綾芽

プロローグ

綾芽「キター! メンタンピンイッパツヅモイーペーコードラドラ……えーと、えーと、ハネ満?」
遼一「………」
綾芽「……何よ、マンガみたいにずっこけたりして」
 あまりにも暇だったある日、どうしようもなく暇だったので、同じく暇そうにしていた綾芽に、この大陸産のクラシックなカードゲーム・麻雀を、なんとなく教えてみた。
 最初のうちは良かった。俺と一緒に遊べることそれ自体が嬉しかったようで、控えめに「チートイツ、1600点」とかやってたのだが……
 今ではすっかり綾芽の方がこのゲームにハマってしまい、毎日のように相手をやらされている俺。どうでもいいけど8翻は倍満だ。まだ点数計算は苦手らしい。
綾芽「どうしたの? まだ半荘は終わってないわよ?」
遼一「いや……もうやめない? 2人だと牌積むの面倒なんだよね……」
綾芽「そんなこと言わないで。ほら」
 さっそく洗牌を始める綾芽。
 俺だって、綾芽と一緒に遊ぶのはやぶさかではない。しかしいいかげん、ただ麻雀だけをやり続けるのはなあ。金も賭けてないし。
 ………。
 賭け。どうしてこの可能性を思いつかなかったのか。麻雀、そして女の子、と言えば、なあ?
遼一「賭けよう」
綾芽「お金? 嫌よ」
 突然言い出す俺に対し、綾芽は即答。このやりとりは前にもしたことがある。
遼一「お金じゃない。その……な、脱ぐとか」
綾芽「………」
遼一「そんな、哀れみの目で見ないでくれ……じゃあ、負けた人は勝った人の言うことを聞く、というのでいこう。
 そうだ。そうしよう。それがいい」
 調子よく洗牌に加わる俺。綾芽の手は止まっていた。
綾芽「……何かを賭けることは、ゲームそのものの価値を下げるわ」
遼一「は?」
綾芽「私たちは、外的要因を可能な限り排除して、ゲームのルールそのものを評価しなければ意味がないと思うの。そうでないとゲームの作者に失礼よ」
 洗牌を再開する綾芽。反対に止まったのは俺の手だ。俺は少し考えて、反論した。
遼一「ゲームというものは、楽しむためにあるんだよ。外的要因でゲームがより楽しくなるのなら、積極的に取り入れるべきだ。例えば、そのゲームを誰とやるか、というのもゲームを楽しむことにおいて重要だし、賭けもその延長線上にある」
綾芽「………」
遼一「………」
 俺たちの間では、クラシック音楽の解釈などについて、まれにこういった議論が起こることがある。しかし険悪なムードになることはなく、お互いにディベートを楽しんでいる感じだ。
 音楽のセンスは俺よりも綾芽の方が上で、いつも劣勢に立たされがちなのだが、しかし今回は違う。おおむね、こういうときの綾芽の扱い方を俺は知っていた。
遼一「まあ、負けるのが怖いなら仕方がないな」
綾芽「何ですって……」
 釣れた。笑い出しそうなのをこらえながら、俺は続ける。
遼一「いいよ、何も賭けずにやろう。綾芽がそこまで言うのなら。うん」
綾芽「くっ……今まで散々負けてたくせに……」
遼一「わざとだよ」
綾芽「……し、失礼な奴……」
遼一「まあまあ、これから本番ってことだよ。で、どうすんの?」
綾芽「いいわ。賭けましょう。……見てなさいよ」
遼一「お手柔らかにね」
 洗牌が再開される。綾芽は何か納得いかないような顔をしていたが、ふと顔を上げた。
綾芽「……と、その前に」
遼一「ん?」
綾芽「さっきのハネ満。12000点」
 俺の点箱に万点棒はない。
 最初から仕切り直しということで、綾芽には勘弁してもらった。

これは何?

フリーで配布されているJavaアプレット 雀悟狼-j を使用した二人打ち麻雀ゲームです。
ブラウザ上で動作します。他に特別なソフトは必要ありません。
イカサマアイテムを駆使してゲームに勝ち、綾芽をエッチな目に遭わせてやってください。

● 綾芽の持ち点を0点以下にすると、新たなCGが見られます。勝利によって見られるCGは3枚あります。
● 喰いタンあり、後付けあり、五本場から二翻縛り、八連荘役満あり、流し満貫なし、十三不塔/九種九牌/八種九牌なし。
● ゲームを始めると、まずショップ画面になります。ショップから抜けるには、右側の「買物終了」をクリック。
● 通貨であるハートは「アガる」「ショップ画面でバナーをクリック」「早打ち早ヅモでゲージを溜める」などで入手できます。
● 「スペシャル画像」もあります。値下げしました!(笑)
● ゲームを最後までプレイすると、ハートの数を保持したまま最初に戻ります。
● 音楽はデフォルトでオフになっています。右下のアイコンで切り替えますが、Javaのバージョンによってはモタるようです。
無料コンテンツですので、多少の不便はご勘弁願います。(汗)

操作方法などについて詳しくは、雀悟狼-jの公式サイトをご覧下さい。

 
なお、綾芽と遼一はPrincess Pianissimoに登場するキャラクタです。
時間軸もその後になりますので、Princess Pianissimoを先にプレイした方がより楽しめるかもしれません。
Princess Pianissimoは、ディーエルサイトコムにて300円で販売しています。(2004年11月現在)

あそぶ

18歳未満の方や、性的描写に嫌悪感を覚える方はご遠慮ください。

→ゲーム開始

動作しない場合は、Javaの最新版をインストールし、InternetExplorerなどの一般的なブラウザで試してみてください。
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